・キーワード
働き方改革 / AI-OCR / SmartRead / BalanceEye / 決算書入力 / 金融業 / 信用保証協会
青森県信用保証協会様
・業務内容
青森県内にある中小企業・小規模事業者の金融円滑化のために設立された公的機関。信用保証業務や経営支援業務による中小企業の支援を通して、中小企業の振興と地域経済の発展に貢献している。
右から、総務部情報システム課 對馬調査役、東海様、佐藤課長
深堀総務部長、分枝課長補佐
※本ページの掲載内容は導入当時の情報となります
「保証審査業務では、中小企業や小規模事業者から提出された決算書の各数値をシステムに入力する作業が長年続けられてきました。担当者の業務負荷が大きな課題となっており、特に繁忙期には、処理遅延や認識精度のばらつきが審査全体のボトルネックであったため、組織的な対応が求められていました。
これまでにOCR製品を導入して作業効率化に取り組みましたが、高額な更改費用がネックとなり、継続利用に踏み切れない課題がありました。作業効率化と同時に、ライセンス費用を含むシステム全体のコスト削減が求められていたのです。このような背景を踏まえ、現場で定着しやすく、コストパフォーマンスにも優れたソリューションとして、AI-OCR製品である『SmartRead』と決算書データ入力専用ツールである『BalanceEye』の導入を検討することになりました。」(對馬様)
對馬調査役
「複数のOCR製品を比較する中で、『SmartRead』はオンプレミス環境で利用可能でありながらAI-OCRによる高精度な認識性能を備えており、セキュリティと認識精度の両立が可能でした。さらに、コムチュア社独自開発の『BalanceEye』は、信用保証協会特有の科目集約や整合性チェック機能を備えており、属人化の解消や入力ミスの抑止にも有効と判断しました。
また、EXCELベースのシンプルな操作性や柔軟なカスタマイズ性も選定の決め手となりました。」(對馬様)
「コムチュア様は長年にわたり信用保証協会向け業務システムの開発実績を有しているため、業務理解と業務改善提案力を兼ね備えたパートナーとして信頼していました。加えて、AI-OCRと既存システム連携までを一貫してサポートしていただける点を評価し、今回のご相談をさせていただきました。」(對馬様)
読み取りを行った決算書データは、指定の場所に出力され担当者が確認を行います。確認メニューには読み取った基本情報が表示されます。また、確認後に科目と金額の正常性チェックを行う機能と基幹システムへ連携するためのCSVファイルを出力する機能、読み取ったPDFファイルを表示する機能を備えています。
読み取った結果はEXCEL上で確認・修正を行うことができます。PDFファイルの読み取り完了時にチェックが行われ、チェック結果が正しくないものについてはハイライトされて表示されます。該当箇所については個別に修正、追加登録を行うことができ、再度メニューの科目・金額チェックを行うことで、内容の正常性を確認することができます。
約15%の入力作業削減見込み
これまでの同様の作業と比較して担当者の作業手順が減り、効率化されたことで、約15%の作業時間を削減できる見込みです。
OCR認識精度は90%以上
SmartReadが備えている高い読み取り精度をベースとし、決算書特有の名称認識については科目辞書の機能にて補完したことで、出力結果の正常文字認識率を確保しています。
基幹系システム科目と対比による集約結果可視化
基幹システムの項目と読み取った科目の対比を基幹システムに合わせることで、より直感的に可視化され、科目がどの項目に設定されるのかがわかりやすくなっています。
右から對馬調査役、佐藤課長、東海様
「開発期間が年度更新時期に重なったこともあり、開発担当者様をお待たせしてしまうことも多かったのですが、協会の業務を理解されているコムチュア様だからこそお任せできました。事細かに説明することなく理解いただいて作業を進めていただけたことに感謝しております。また、協会からの要望や問い合わせへの対応もスピーディーで、且つ、わかりやすくご説明いただき、安心してお任せすることができたと思っております。システム開発の検討段階から本稼働、そして本稼働後の現在進行形でサポート体制が厚く、安心して気軽に相談できていることに、心から感謝申し上げます。今後も引き続きご協力いただきますようお願いいたします。『SmartRead』と『BalanceEye』の導入後は、手入力による作業ミスや確認工数が削減されたことで、保証審査の品質向上と効率化を実感しています。現場の職員からも『使いやすい』『確認が早くなった』という声が上がっています。
今後について、『SmartRead』は活用業務範囲の拡大(経理業務など)、『BalanceEye』は財務解析ツールへの連携機能の追加を検討していきたいと考えています。」(對馬様)
オンプレミス環境で利用できるAI-OCRと信用保証協会向けに
独自開発された決算書データ入力専用ツールが決め手に