PROJECT STORY 口座番号がなくても振込ができる日本初のサービスが実現する PROJECT STORY 口座番号がなくても振込ができる日本初のサービスが実現する

PROJECT MEMBERS PROJECT MEMBERS

紺谷 雅幸 紺谷 雅幸

フィンテック
ソリューション部
プロジェクトマネージャー
紺谷 雅幸

入社後、インターネット専業銀行の各種システム開発に従事。おもに、送金サービス、ATM系システム、外貨系システムを担当。また、国内初となるスポーツ振興くじや宝くじのインターネット販売システムの開発を担当。

森 達哉 森 達哉

フィンテック
ソリューション部
プロジェクトマネージャー
森 達哉

入社後はシステムソリューション部に所属し、WEBソリューション開発を担当。5年前に現部署に異動になり、3年前からプロジェクトリーダを務める。『協調性を大切に』がモットー。

大西 清士 大西 清士

フィンテック
ソリューション部
大西 清士

入社後は大阪営業所で運用や開発を担当、2012年にシステムソリューション部に、2013年に現部署に異動に。休日には普段なかなか時間が取れない子どもとの時間を大切にする家族思いの父親の一面も。

飯島 健作 飯島 健作

フィンテック
ソリューション部
飯島 健作

就職活動で出会った会社の中で、この会社が一番、人が温かかったとコムチュアに入社を決める。入社後3年間は、人事考課システムのパッケージソフトの導入支援に関わり、現在に至る。

2014年8月、相手の銀行名や口座番号を知らなくても、SNSを利用してお金を振り込むことができる、日本で初めてとなる画期的なサービスが始まった。この仕組みを開発したのはコムチュアの金融ソリューション部のメンバーだ。新たな挑戦に心ときめかせて着手したものの、次第に次々と現れるハードルに頭を抱える場面が増えてくる。課題解決のカギはどこにあったのか。それを経てチームが得たものとは。

PERIOD-1

前代未聞の難題にSEたちの腕がなる


―プロジェクトの概要を教えてください。

森:私たちのチームはインターネット専用の銀行がクライアントです。普段は振込や定期預金といった一般的な銀行サービスの機能改善に関わる開発を担当しています。今回のプロジェクトではそのクライアントのサービスの一環として、振込先の銀行名や口座番号がなくても送金できる、SNSを利用したまったく新しい送金サービスを作れというミッションが与えられました。

紺谷:先進的な社風のクライアントですから、斬新なサービスの導入にも積極的で、いかに手軽に送金を行えるかは大きなテーマだったのです。

森:最初にコンセプトを聞かされたときは、そんなことができるのかとビックリしました。
少し不安もあったけれど、それよりも今まで聞いたことがないサービスだったので、「面白そう!」「やってみたい!」という気持ちの方が強かったです。

飯島:私もです。最先端のサービスの開発に関われると知ってワクワクしました。

紺谷:しかも、調べていくうちに世界でも例がなく、これを実現すれば世界初のサービスになることがわかり、みんなのモチベーションがさらに高まったよね。

PERIOD-2

大まかなプロセスを考案し、具現化するチームを編成


―どのようにして送金を可能にしたのですか?

大西:基本的な仕組みとしてはこうです。まず、送金側はクライアントのネットバンク口座を持っていることが前提になります。口座を持っている人が、SNSの友人一覧から送金したい相手を選ぶと、相手に送金をお知らせする旨のメッセージが表示されます。受け取った人はメッセージに記載のあるリンクをクリックすると、口座番号を入力する画面が表示され、そこに情報を入力することでお金を受け取ることができるんです。

紺谷:クライアントから引き合いがあったのが2014年の1月。そこから約1ヶ月かけて、まずは私が大まかな流れを考えました。工数と見積もりを計算し、森くんをプロジェクトリーダに指名して、正式にプロジェクトがスタートしたのが2月に入ってから。その後、設計、開発、試験と工程に合わせて徐々にプロジェクトメンバーを増やしていきました。

飯島:僕は3月からプロジェクトに参加させてもらいました。送金の流れを考えつくまでも大変だったかと思いますが、現場の私たちも困難に直面しました。

森:これまではクライアントのシステムだけで業務が完結できたのですが、今回はSNSというもう1つ別の会社のシステムとも密接に連携を取っていかなければなりませんでした。それに必要な情報が公開されていなかったり、あっても英語だったりと限られた情報の中で、手探りで進めていきました。

PERIOD-3

経験年数は関係ない。窮地を救ったのは若手メンバーだった


―一番苦労した点はどんなところですか。

森:開発の大変さにはいろいろな種類があると思っています。たとえば、僕が今の金融ソリューション部に異動になったときには、金融業界や銀行業務についての知識がなかったので、それを身に付けるのに苦労しました。これまでの開発はその分野に精通した先輩が必ず1人はいて、相談ができたのです。ところが今回は前例がないだけに、ゼロから解決策をひねり出さなければならない大変さがありました。

紺谷:だからこそ過去のキャリアは関係なく、ベテランも若手も同じ立場で関わることができた。特に私はSNSを使ったことがなかったから、ずいぶん若い人に教えてもらったよ。送金通知を送るところで想定外の事態に陥って、プロジェクト全体が行き詰まったときも、若手のメンバーが起死回生の代替案を出してくれたんだよね。

飯島:あのときは、どんな問題も解決してくれる頼りがいのある先輩の森さんが、初めていっぱいいっぱいになっているところを見て、なんとかして自分たちも戦力にならなくてはという勝手な責任感を感じました。結果的に、SNS を日常的に使っていた若手メンバーのユーザーとしての感覚や経験が、情報不足を補うのに役に立てたのかなと思います。

PERIOD-4

一難去ってまた一難。テスト工程を足踏みさせた次なる課題とは


―解決策が見つかって一安心でしたね。

森:いえ、その問題をクリアした後も課題は続きました。その後、テスト工程でも課題があって。

飯島:設計・開発が終わったら、できたシステムが想定通りの動きをするかどうかテストを行うのですが、そのためには大量のアカウントが必要になります。そこで、実際のページからアカウントを増やそうとダミーデータを登録していたら、セキュリティ上の理由で偽装アカウントだと認識されて使えなくなるという事態が発生してしまいました。

大西:試行錯誤の上、どうにかテスト用アカウントの作成方法がわかったのですが、それをテスト運用の挙動において期待できる、リアルなサンプルデータに加工するのも一苦労でした。そもそもメッセージを送るには友だち同士である必要があるので、友だち申請をしてアカウントをつなげるなどコツコツとデータを加工することから始まり、量産できる仕組みを作り、最終的には2,000件近いサンプルアカウントを作成しテストを行いました。

森:想定外の課題があったからこそ、無事サービスインしたときには本当にうれしかったし、大きな達成感がありました。僕たちSEはどのクライアントのどんな案件を手がけているということを同僚や家族にも口外してはいけないという守秘義務契約を結んでいるので、普段の会話に仕事の話題がのぼることはほとんどありません。でも、このときばかりはインターネット上のニュースサイトを中心に何十社というメディアでこの新サービスについて報道されていて、これまでにない誇らしい気持ちになりました。

紺谷:達成感もあったけれど、私は正直言って悔しい気持ちもあった。あと少しで世界初だったのに、5月に海外の銀行に先を越されてしまったからね。

飯島:それで世界初は逃したけれど、日本初のサービスにはなったんです。

PERIOD-5

1人ひとりが持てる力を出し切った先に見えたもの


―このプロジェクトを通して得たものは何ですか?

飯島:チームの中で自発的に動けるようになったことです。これまでは先輩が用意してくれたスケジュールに従って業務を進めるという、どちらかというと受け身の部分があったのですが、今回は入社3年目の私でも自ら情報収集して、積極的に問題点や改善点を提示していくことができたと思います。

大西:そんなときには若いメンバーの声に耳を傾けてくれる風土があるというのがコムチュアです。「わからないから、お前ら待っとけ」じゃなくて「どう思う?」、「どんなやり方があると思う?」と年次に関わらず、存在を認めてくれるのがすごくうれしかったです。

紺谷:社内表彰も得たものの1つじゃないかな。毎年10月に全社員が出席する中で開かれる技術・業務功績発表会で金融ソリューション本部を代表して森がこのプロジェクトについて発表し、準グランプリをもらいました。

森:そうでしたね。私はチームとして未知の案件に取り組むときの自信がついたことが一番大きな成果だと思います。経験してきた現場やクライアントの業種、年数もそれぞれ違うメンバーが1つのチームとして一致団結して取り組めば、どんな課題も乗り越えられる、そんな確信を得られたプロジェクトになりました。