PROJECT STORY.4

グローバルの情報基盤を刷新し、デジタル・トランスフォーメーションを支援

大手自動車部品メーカーのMicrosoft 365導入プロジェクト

PROLOGUE

ITによってコミュニケーションのカタチは進化を続けてきた。例えば、企業の社内コミュニケーションではNotesなどのグループウェアが活用されてきたが、近年、急速にニーズが高まっているのがクラウド型のプラットフォームだ。今回紹介するプロジェクトは、グローバルで約200社、20万人弱の従業員を抱える大手自動車部品メーカーのお客さまの情報共有基盤の刷新プロジェクト。名古屋事業所のメンバー2名が、お客さまの大規模なデジタル・トランスフォーメーションを支援した。

PROJECT MEMBER

  • T.K

    T.K

    名古屋事業所 技術部長

    担当:プロジェクト管理、顧客リレーション

  • T.T

    T.T

    名古屋事業所

    担当:プロジェクト管理

※業務内容・所属部署は取材当時のものです

STORY 1

グローバルでMicrosoft 365の
サービス導入を支援

今回のプロジェクトの概要を教えてください。

T.Kさん

T.Kさん

グローバルにビジネスを展開する大手自動車部品メーカーのお客さまへ、Microsoft 365のサービス導入と運用支援を行いました。Microsoft 365の導入と一言で言っても、メールサービスのOutlook、ファイル共有サービスのSharePoint、オンライン会議ツールのTeams、アプリ開発のプラットフォームであるPower Platformなど、全体の機能はきわめて多岐にわたります。

T.Tさん

T.Tさん

今回のプロジェクトはお客さまの組織全体に関わる巨大なものであるため、複数のフェーズに分け、数年にかけて実施されました。第一弾はメールソフトの切り替え、次にメールとSharePointの運用支援、そしてPower Platformのグローバル導入支援です。
私はPower Platformのグローバル導入からプロジェクトに参画したのですが、対象はグローバルで約200社という大規模な組織であるため、Power Platformの導入だけでも複数のフェーズに分けて実施することになりました。

コムチュアがプロジェクトに参画した背景を
教えていただけますか。

T.Kさん

T.Kさん

コムチュアの名古屋事業所は、お客さま先に導入されていたグループウェアのNotesの知見を豊富に持っており、今回のプロジェクト以前からお客さまの社内ポータルの運用保守に携わっていました。そこで、NotesからMicrosoftのOutlookに切り替えるというプロジェクトが動き出す際に、お客さまからご相談をいただきました。

その後、プロジェクトはどのように
進んでいったのでしょうか。

T.Kさん

T.Kさん

まず第一弾となるメールの切り替えでは、名古屋事業所と大阪事業所、そしてMicrosoft製品をメインで扱うコラボレーション本部という3つの部署で共同してプロジェクトに参加しました。その後、メールの切り替えと並行して、国内のグループ約50社をMicrosoft 365に切り替えるプロジェクトも始動。さらにはSharePointの運用保守も追加で任せていただけるなど、徐々に相談いただける内容が増えていきました。

T.Tさん

T.Tさん

そしてお客さまのグローバルのチームからもご相談をいただき、Power Platformのグローバル導入が始まりました。Power Platformに関してはお客さまと直接契約してプロジェクトを進めることになったことで、よりお客さまとの距離が近くなりました。

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STORY 2

お客さまに寄り添い、
プロジェクトを推進する

今回のプロジェクトで困難だった点、
そしてどのように乗り越えたのかを教えてください。

T.Kさん

T.Kさん

もともと社内ポータルの運用保守で関わっていたとはいえ、プロジェクト開始当初はお客さまとの関係性が浅く、お客さまの担当者から厳しいコメントをいただくこともありました。ですが、業務の変革につながる重要なプロジェクトであるため、お客さまの緊張感が高いのは当然のことです。私たちはコミュニケーション改善のため、コアメンバーをお客さま先に常駐させ、お客さまの声を拾い上げることで、徐々に信頼関係を築いていきました。

T.Tさん

T.Tさん

私が担当したPower Platformでも同じことが言えます。最初はお客さまのグローバルの組織体制やそれぞれの役割分担、懸念点などが十分に理解できておらず、お客さまの求めるアクションができていなかったと思います。お客さまの声にしっかりと耳と傾けることで、プロジェクトが前に進み始めた感覚がありますね。

T.Kさん

T.Kさん

その通りですね。私たちは「自分たちの役割はここまでだ」と線引きをすることなく、お客さまの変革にしっかりと寄り添うことを心がけました。だんだんと任せてもらえる範囲が広がってきたのは、こうした姿勢を評価していただけたからではないかと思います。

技術だけではなく、お客さまを理解することが重要なのですね。
具体的にはどのようにお客さまに寄り添ったのでしょうか?

T.Kさん

T.Kさん

メールの切り替えでは、まず国内の約50,000人のユーザーが新しいメール環境に移行しました。これだけの規模で移行を行うと、多種多様な問い合わせがやってくるものです。名古屋事業所は事前に体制を整えて問い合わせの対応に当たりましたが、問い合わせの数が多く、お客さまと協力しながら必死に移行をやり抜きました。苦労はありましたが、お客さまと同じゴールに向き合えている感覚がありましたね。

T.Tさん

T.Tさん

Power Platformのグローバル導入は、国内で約5〜6万人、グローバルで10万以上というユーザーに展開する巨大なプロジェクトであり、Microsoft社とも協力して基盤の構築を行いました。私たちはグローバルにおけるPower Platformの利用ルールの策定や海外拠点向けの英語ドキュメントなども作成しましたが、その際にはユーザー目線に立ってわかりやすく伝えることを心がけました。

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STORY 3

お客さまの
デジタル・トランスフォーメーションを
支え続ける

プロジェクトを通して得られたものは何ですか?

T.Kさん

T.Kさん

当初、プロジェクトを担当する名古屋事業所にはMicrosoft 365の有識者がおらず、コムチュア社内のコラボレーション本部にも協力してもらってプロジェクトを遂行しました。社内連携があったからこそ、お客さまに対して価値提供しながらも、事業所としてMicrosoft 365の知見を習得することができました。

T.Tさん

T.Tさん

Microsoft 365という新しい強みを獲得したことで、今回のお客さま以外のプロジェクトでもMicrosoft 365に対応できるようになりましたね。

プロジェクトのやりがいについて教えてください。

T.Kさん

T.Kさん

お客さまの働き方改革の一端を担えたことです。一例として、新型コロナウイルスにより、お客さまは急遽リモートワークを開始することになったのですが、Microsoft 365への切り替えが完了していたことで、スムーズにリモートワークに移行できたと伺っています。

T.Tさん

T.Tさん

Power Platformのグローバル導入が完了すれば、数多くの機能が使えるようになり、お客さまの業務にも大きな貢献ができるはずです。お客さまのデジタル・トランスフォーメーションを支援できていることが何よりもやりがいですね。

T.Kさん

T.Kさん

まさにその通りだと思います。それまで社内のイントラでしか利用できなかった環境から、どこにいても利用できるクラウドのMicrosoft 365に変わって、お客さまの業務変革に貢献できたという実感があります。お客さまの情報部門は社長賞をいただいたということも聞いていますし、感謝の言葉もいただくことができました。

プロジェクトを通じて感じるコムチュアの魅力は何ですか?

T.Tさん

T.Tさん

やはりお客さまに寄り添い、ささやきに耳を傾けながら、柔軟に対応してきたことだと思います。だからこそ、お客さまと膝を突き合わせて率直に話し合える信頼関係を築けたと思います。

T.Kさん

T.Kさん

そうですね。私たち以外のコムチュアのメンバーも、お客さまと密接にコミュニケーションが取りながら業務を進めていますし、気軽にご相談いただける関係になっています。お客さまの「ささやきをカタチに」するのはコムチュアの理念でもありますし、今後もお客さまのデジタル・トランスフォーメーションを支援していきたいと思います。

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